ルールに対して定義してある頻度と閾値はデフォルト推奨です。これらの属性を編集するには、Create/Edit
Rule
リンクを選択します。
次のイメージは、ルールを編集するときに表示される画面です。
ルール名の横にあるのは、Advisor
のドロップダウン
リストボックスで、アドバイザ
グループの編集に使用します。このリストボックスには既存のグループと、(ユーザが)追加したグループが表示されます。Expression
テキスト エリアには、アドバイザ
ルール、Variable Assignment
というルールに使用している変数に関連するデータ項目、それぞれのアラート
タイプのトリガを左右する Thresholds
が表示されます。
Thresholds
には、Info
Alert
、Warning
Alert
、Critical Alert
と、3
つのレベルがあり、順にその重要度のレベルが上がっていることを示します。レベルは一定の値と同等、高い、低いという式結果によってトリガされます。
変数が関係しているデータ項目は、RAMなど変数がオペレーティング
システム(OS)の属性や InnoDB
のバッファプールなどMySQL
の特徴です。利用可能なすべてのデータは
Data Item
リストボックスのドップダウンで見ることができます。
ルールの作成に使用している、すべてのビルトイン変数のリストは、http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/mysqld-option-tables.html を参照してください。
図 6.2. 「ルール編集画面」 の Variable
Assignment
フレーム内の Data
Item
リストボックスのドロップダウンには、表現式に使用しているOS
固有の変数または MySQL
サーバの様々なステータスが表示されます。Thresholds
の下にあるテキストボックスは情報、警告、重要などのアラート
レベルを定義しています。
情報アラートのしきい値を下げるには、Info
Alert
テキスト
ボックスの数字を増やします。
データ項目が複数のオブジェクトに対して適用可能な場合、その項目にどのインスタンスを使用するかを、Instance
テキストボックスで指定する必要があります。通常これは、local
で設定します。例外は次のとおりです。
CPU 関連項目では、Instance を
cpu0
と設定する。追加の CPU
がある場合は、cpu1, cpu2
などとする。
システムに複数のディスクを実装している場合は、そのドライブの名前に
Instance
を設定してドライブを指定する。たとえば、Windows
の場合は、C:, D:
、Unix
の場合は、df
コマンドに有効なものを使用する。
RAM 関連の項目では、Instance
を mem
と設定する。
テーブル固有の変数の場合は、データベース名とテーブル名を Instance テキストボックスで指定する必要がある。このトピックについては、後で詳細な説明を参照のこと。
データ項目には、関係のないインスタンスを使用することはできません。You
must map "<variable>" to an instance
というエラーを誘発し、そのルールは保存できません。
エージェントは 1 つの MySQL
サーバからのみデータを収集できます。監視しているサーバがいくつあろうとも、エージェントと監視しているサーバには一対一の関係があります。そのため、ルールでの変数に対する
instance
エントリをどどの MySQL
サーバに使用するかどうかを指定する必要はありません。
ただし、サーバによっては、変数が複数になることがあります。たとえば、Avg_row_length
などのように、1 つの MySQL
サーバで定義しているデータベースとテーブルが複数ある場合に、テーブル固有の変数が複数あるとします。この場合には、「インスタンス」
が、databasename
.tablename
で指定のあるデータ項目が関係しているデータベースとテーブルを指します。そのため、たとえば、mysql
データベースの user
テーブルの
Avg_row_length
を表現で参照したい場合は、Data
Item リストボックスから
mysql:tablestatus:Avg_row_length
を選択して、Instance
テキストボックスの mysql.user
を指定します。
一方で、グローバルのサーバ変数の場合は、可能性があるターゲットは
1
つだけです。たとえば、delay_key_write
のインスタンスは 1
つだけです。なぜならこの変数はグローバルであり、サーバ全体に適用するからです。この場合、Instance
テキストボックスの local
を指定します。
変更を保存するには、ページの一番下にある save ボタンをクリックします。
ビルトイン ルールでは、更新したときにルールが正確に機能するように、しきい値と頻度だけを変更できます。他の変更は禁止されています。
ビルトイン ルールを変更する必要がある場合は、必要に応じてそれをコピーしてから修正してください。
現在スケジュール中のルールも変更できます。Check
for Updates
リンクから新しいルールをインポートした場合は、変更は上書きされません。