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このセクションでは、MySQL と ANSI/ISO SQL 標準との関連を説明します。MySQL サーバには SQL 標準に対する多数の拡張機能があります。ここでは、それらの拡張機能と使用方法を説明します。また、MySQL サーバに不足している機能と、差異を解決する方法に関する情報も提供します。
SQL標準は1986年から発展し続けており、現在いくつかのバージョンがあります。本マニュアルでは、「SQL-92」 は 1992年にリリースされた標準に、「SQL:1999」 は 1999年にリリースされた標準に、そして 「SQL:2003」 は標準の現バージョンに対応しています。「SQL標準」や「標準SQL」といった言い回しは、常にSQL標準の現バージョンを意味します。
製品に関する当社の主な目標の 1
つは、速度や信頼性を犠牲にすることなく、SQL-99
標準への準拠に向けて開発を続けることです。大部分のユーザにとって
MySQL
サーバが大幅に使いやすくなるのであれば、当社は
SQL に対する拡張機能や SQL
以外の機能のサポートを積極的に追加します。HANDLER
インターフェースはこの方針の一例です。項12.2.3. 「HANDLER
構文」
を参照してください。
当社は、負荷が高い Web/ログの使用とミッションクリティカルな年中無休の使用の両方に対応するために、トランザクションデータベースと非トランザクションデータベースのサポートを継続します。
MySQL サーバは、小規模なコンピュータシステムで中規模のデータベース(1,000 万 〜 1 億行、または 1 テーブルあたり約 100 MB)を使用することを目的として最初から設計されました。テラバイト規模のデータベースでも適切に動作するとともに、ハンドヘルドデバイスや組み込み用途により適した小規模な MySQL をコンパイルできるように、MySQL サーバの拡張を続けます。MySQL サーバのコンパクトな設計によって、ソースツリーで競合することなく、これらのどちらの方向も実現することができます。
現時点では、リアルタイムのサポートは考えていません(ただし、レプリケーションサービスを使用して、すでに多くのことを実行することができます)。
MySQLでは、NDBCluster
ストレージエンジンの実装によって、有効性の高いデータベースクラスタがサポートされています。章 14. MySQL Cluster
を参照してください。
MySQL 5.1でW3C XPath標準のほとんどがサポートされることで、XML機能が提供されています。今後のMySQL開発の一部として、XMLへのサポートの充実を計画しています。項11.9. 「XML 関数」 を参照してください。