このセクションでは MySQL Cluster のインストールの ローリング再起動 の実行の仕方について説明します。そのように呼ばれているのはローリング再起動には各ノードを順番に停止および起動(あるいは再起動)するからで、クラスタそのものは常に稼動しています。これは ローリング アップグレード あるいは ローリング ダウングレードの一部としてよく行われ、そこではクラスタの高可用性が必須でクラスタ全体のダウンタイムは許されません。ここでアップグレードについて言及した情報は、一般的にはダウングレードにも同様に適用できます。
ローリング再起動が必要な理由はたくさんあります。
クラスタの設定変更:クラスタの設定を変更するとは、SQL ノードをクラスタに追加したり、設定パラメータを新しい値に変更したりなどあります。
クラスタのソフトウェアのアップグレード/ダウングレード:クラスタを新しいバージョンの MySQL Cluster のソフトウェアにアップグレード (あるいはダウングレード) します。通常これは 「ローリング アップグレード」 (あるいは旧バージョンの MySQL Cluster へ戻す場合は 「ローリング ダウングレード」ting to an older version of MySQL Cluster) と呼ばれています。
ノード ホストの変更:1 つ以上のぅラスタ ノードが稼動しているハードウェアあるいはオペレーティング システムの変更
クラスタの再設定:クラスタが望まない状態に近づいたためにクラスタを再設定します。
リソースの自由化:INSERT
および DELETE
オペレーションによってテーブルに割り当てられているメモリを他のクラスタ
テーブルで使用できるように自由にします。
ローリング再起動のプロセスは以下のように一般化できます。
すべてのクラスタのマネジメント ノード (ndb_mgmd プロセス)を停止し、それらを再設定して再起動します。
停止、再設定、次に各クラスタ ノード (ndbd プロセス) を順番に再起動します。
停止、再設定、次に各クラスタ SQL ノード (mysqld プロセス) を順番に再起動します。
特定のローリング アップグレードを実行する詳細は加える実際の変更によります。ここで詳しいプロセスを説明します。
前掲のダイアグラムでは、停止
および 起動
ステップをシェル コマンド (ほとんどの Unix
システムのkill など)
あるいはマネジメント クライアントの
STOP
コマンドを使用して完全に停止して、次に適切な
ndbd あるいは ndb_mgmd
実行ファイルを呼び出してシステムのシェルから再度起動するを説明しました。再起動
はプロセスを ndb_mgm マネジメント
クライアント RESTART
コマンドを使用して再起動することを意味します。