STOP SLAVE
や START SLAVE
などのコマンドを使用してスレーブにステートメントのレプリケーションの開始、停止を促すことができます。
マスタからのバイナリ
ログの実行を停止するには、STOP
SLAVE
を使用します。
mysql> STOP SLAVE;
実行を停止すると、スレーブはマスタからのバイナリ
ログの読み込みを止め
(IO_THREAD
)、未処理のリレー
ログのイベント処理を停止します
(SQL_THREAD
)。 スレッド
タイプを指定して、IO スレッド、または SQL
スレッドのどちらかを別々に一時停止できます。次はその例です。
mysql> STOP SLAVE IO_THREAD;
SQL スレッドを停止することは、マスタからのイベントのみを処理するスレーブでバックアップなどのタスクを実行するときに便利です。IO スレッドはマスタからの読み込みを続けますが、実行はしません。このため、スレーブのオペレーションを再開するときにスレーブが簡単にキャッチアップできます。
IO スレッドを停止すると、リレー ログが新たなイベントの受信を停止した時点までのリレー ログのステートメントを実行します。このオプションの使用は、実行を一時停止し、スレーブがマスタからのイベントにキャッチアップさせるとき、そして、スレーブでのアドミニストレーション タスクを行うとき、あるいは、特定ポイントまでの最新アップデートを確かめることなどに役立ちます。この方法は、マスタでのアドミニストレーション タスクを行うためにスレーブでの実行を停止するとき、レプリケーションを再開するときに大量にバックログのイベントがあるかどうかを調べるときになどに活用できます。
再開するには、START SLAVE
ステートメントを使用します。
mysql> START SLAVE;
必要に応じて、IO_THREAD
または
SQL_THREAD
のどちらかのスレッドを別々に開始できます。