それぞれの Slave
は、通常のユーザ名とパスワードで Master
と接続する必要があります。このオペレーションに使用するこのユーザは、REPLICATION
SLAVE
権限を持つユーザのことです。
レプリケーションのために特定のユーザを作成する必要はありませんが、ユーザ名とパスワードは
master.info
ファイル内のテキスト
ファイルに保存されるため、レプリケーション
プロセスにだけ権限があるユーザを作成するということです。
レプリケーションに必要な権限をユーザまたは既存のユーザに与えるには、GRANT
ステートメントを使用します。レプリケーションのためだけにユーザを作成する場合は、そのユーザは
REPLICATION SLAVE
権限だけを必要とします。たとえば、ユーザ作成時に、ドメイン
mydomain.com
内のすべてのホストにレプリケーション接続を許可するには、repl
を使用します。
mysql> GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* -> TO 'repl'@'%.mydomain.com' IDENTIFIED BY 'slavepass';
GRANT
スレートメントに関しては、項12.5.1.3. 「GRANT
構文」
を参照してください。
スレーブ毎のユーザを作成する場合、または接続時にそれぞれのスレーブに同一のユーザを使う場合に、レプリケーション
プロセスに使用するそれぞれのユーザに
REPLICATION SLAVE
権限があるという前提であれば、必要に応じてユーザ作成ができます。