目的に合った MySQL パッケージをダウンロードした後、インストールする前に、そのパッケージが破損していないこと、そして改ざんされていないことを確認する必要があります。
MySQL AB は、MD5 checksums
と、GnuPG
による暗号化署名である
GNU Privacy Guard
の 2
種類の完全性チェック手段を提供しています。
MD5 Checksum
の検証
パッケージをダウンロードした後、MD5 チェックサムが MySQL ダウンロードページに記載されているものと一致しているかどうかを確認してください。各パッケージには個別のチェックサムがあります。以下のコマンドを使用してチェックサムを検証することができます。
shell> md5sum <package>
注意:
オペレーティングシステムによっては、md5sum
コマンドがサポートされていないことがあります。一部のオペレーティングシステムでは、このコマンドを
md5
という名前で呼んでいます。また、このコマンドをまったく提供していないオペレーティングシステムもあります。Linux
では、このコマンドはさまざまなプラットフォームで使用できる
GNU Text Utilities
パッケージに組み込まれています。http://www.gnu.org/software/textutils/
からソースコードを入手することもできます。OpenSSL
をインストールしている場合は、このコマンドの代わりに
openssl md5 <package>
コマンドを使用することもできます。md5
コマンドの DOS/Windows
実装は、http://www.fourmilab.ch/md5/
から入手できます。
例:
shell> md5sum mysql-standard-4.0.10-gamma-pc-linux-i686.tar.gz
155836a7ed8c93aee6728a827a6aa153
mysql-standard-4.0.10-gamma-pc-linux-i686.tar.gz
結果のチェックサムが、ダウンロードページで各パッケージの直下に記載されているものと一致しているかどうかを確認します。
GnuPG
による署名チェック
パッケージの完全性を検証するためのより信頼性の高い方法は、暗号化署名を使用する方法です。MySQL
AB は、GNU Privacy
Guard
(GnuPG
)を使用します。これは、Phil
Zimmermann が開発した非常に有名な Pretty
Good Privacy
(PGP
)に代わる
オープンソース
のソフトウェアです。
OpenPGP
/GnuPG
の詳細と、GnuPG
の入手方法およびご使用のシステムへのインストール方法については、http://www.gnupg.org/
および
http://www.openpgp.org/
を参照してください。ほとんどの Linux
ディストリビューションには、デフォルトで
GnuPG
がインストールされています。
MySQL 4.0.10(2003 年 2 月)以降、MySQL AB
はダウンロード可能パッケージに
GnuPG
による署名を付けています。暗号化署名は、ファイルの完全性と信頼性を検証するためのより信頼性の高い方法です。
特定のパッケージの署名を検証するには、まず
MySQL AB の 公開 GPG ビルドキー
<build@mysql.com>
のコピーを入手する必要があります。以下に記載したものを直接カットアンドペーストするか、http://www.keyserver.net/
から入手してください。
Key ID: pub 1024D/5072E1F5 2003-02-03 MySQL Package signing key (www.mysql.com) <build@mysql.com> Fingerprint: A4A9 4068 76FC BD3C 4567 70C8 8C71 8D3B 5072 E1F5 Public Key (ASCII-armored): -----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK----- Version: GnuPG v1.0.6 (GNU/Linux) Comment: For info see http://www.gnupg.org mQGiBD4+owwRBAC14GIfUfCyEDSIePvEW3SAFUdJBtoQHH/nJKZyQT7h9bPlUWC3 RODjQReyCITRrdwyrKUGku2FmeVGwn2u2WmDMNABLnpprWPkBdCk96+OmSLN9brZ fw2vOUgCmYv2hW0hyDHuvYlQA/BThQoADgj8AW6/0Lo7V1W9/8VuHP0gQwCgvzV3 BqOxRznNCRCRxAuAuVztHRcEAJooQK1+iSiunZMYD1WufeXfshc57S/+yeJkegNW hxwR9pRWVArNYJdDRT+rf2RUe3vpquKNQU/hnEIUHJRQqYHo8gTxvxXNQc7fJYLV K2HtkrPbP72vwsEKMYhhr0eKCbtLGfls9krjJ6sBgACyP/Vb7hiPwxh6rDZ7ITnE kYpXBACmWpP8NJTkamEnPCia2ZoOHODANwpUkP43I7jsDmgtobZX9qnrAXw+uNDI QJEXM6FSbi0LLtZciNlYsafwAPEOMDKpMqAK6IyisNtPvaLd8lH0bPAnWqcyefep rv0sxxqUEMcM3o7wwgfN83POkDasDbs3pjwPhxvhz6//62zQJ7Q7TXlTUUwgUGFj a2FnZSBzaWduaW5nIGtleSAod3d3Lm15c3FsLmNvbSkgPGJ1aWxkQG15c3FsLmNv bT6IXQQTEQIAHQUCPj6jDAUJCWYBgAULBwoDBAMVAwIDFgIBAheAAAoJEIxxjTtQ cuH1cY4AnilUwTXn8MatQOiG0a/bPxrvK/gCAJ4oinSNZRYTnblChwFaazt7PF3q zIhMBBMRAgAMBQI+PqPRBYMJZgC7AAoJEElQ4SqycpHyJOEAn1mxHijft00bKXvu cSo/pECUmppiAJ41M9MRVj5VcdH/KN/KjRtW6tHFPYhMBBMRAgAMBQI+QoIDBYMJ YiKJAAoJELb1zU3GuiQ/lpEAoIhpp6BozKI8p6eaabzF5MlJH58pAKCu/ROofK8J Eg2aLos+5zEYrB/LsrkCDQQ+PqMdEAgA7+GJfxbMdY4wslPnjH9rF4N2qfWsEN/l xaZoJYc3a6M02WCnHl6ahT2/tBK2w1QI4YFteR47gCvtgb6O1JHffOo2HfLmRDRi Rjd1DTCHqeyX7CHhcghj/dNRlW2Z0l5QFEcmV9U0Vhp3aFfWC4Ujfs3LU+hkAWzE 7zaD5cH9J7yv/6xuZVw411x0h4UqsTcWMu0iM1BzELqX1DY7LwoPEb/O9Rkbf4fm Le11EzIaCa4PqARXQZc4dhSinMt6K3X4BrRsKTfozBu74F47D8Ilbf5vSYHbuE5p /1oIDznkg/p8kW+3FxuWrycciqFTcNz215yyX39LXFnlLzKUb/F5GwADBQf+Lwqq a8CGrRfsOAJxim63CHfty5mUc5rUSnTslGYEIOCR1BeQauyPZbPDsDD9MZ1ZaSaf anFvwFG6Llx9xkU7tzq+vKLoWkm4u5xf3vn55VjnSd1aQ9eQnUcXiL4cnBGoTbOW I39EcyzgslzBdC++MPjcQTcA7p6JUVsP6oAB3FQWg54tuUo0Ec8bsM8b3Ev42Lmu QT5NdKHGwHsXTPtl0klk4bQk4OajHsiy1BMahpT27jWjJlMiJc+IWJ0mghkKHt92 6s/ymfdf5HkdQ1cyvsz5tryVI3Fx78XeSYfQvuuwqp2H139pXGEkg0n6KdUOetdZ Whe70YGNPw1yjWJT1IhMBBgRAgAMBQI+PqMdBQkJZgGAAAoJEIxxjTtQcuH17p4A n3r1QpVC9yhnW2cSAjq+kr72GX0eAJ4295kl6NxYEuFApmr1+0uUq/SlsQ== =YJkx -----END PGP PUBLIC KEY BLOCK-----
このキーは、gpg --import
を使用して公開 GPG
キーリングにインポートすることができます。公開キーの処理方法については、GPG
のマニュアルを参照してください。
公開ビルドキーをダウンロードしてインポートしたら、必要な
MySQL
パッケージと、それに対応する署名(これもダウンロードページから入手できます)をダウンロードします。
署名には、.asc
というファイル名拡張子が付いています。たとえば、mysql-standard-4.0.10-gamma-pc-linux-i686.tar.gz
の署名は、mysql-standard-4.0.10-gamma-pc-linux-i686.tar.gz.asc
です。
パッケージと署名の両方のファイルが同じディレクトリに格納されていることを確認してから、以下のコマンドを実行して、パッケージファイルの署名を検証します。
shell>gpg --verify <package>.asc
Example: shell>gpg --verify mysql-standard-4.0.10-gamma-pc-linux-i686.tar.gz.asc
gpg: Warning: using insecure memory! gpg: Signature made Mon 03 Feb 2003 08:50:39 PM MET using DSA key ID 5072E1F5 gpg: Good signature from "MySQL Package signing key (www.mysql.com) <build@mysql.com>"
"Good signature" というメッセージが表示されたら、問題ありません。
RPM
による署名チェック
RPM
パッケージの場合、別個の署名はありません。RPM
パッケージには GPG
署名と
MD5
チェックサム
が組み込まれています。この署名と
MD5
チェックサムは、以下のコマンドを実行して検証できます。
shell>rpm --checksig <package>.rpm
Example: shell>rpm --checksig MySQL-server-4.0.10-0.i386.rpm
MySQL-server-4.0.10-0.i386.rpm: md5 gpg OK
注意: RPM 4.1
を使用している場合、GPG
公開キーリングにインポートしたにもかかわらず、(GPG)
NOT OK (MISSING KEYS: GPG#5072e1f5)
というメッセージが表示されたら、まず RPM
キーリングにキーをインポートする必要があります。RPM
4.1 では GPG キーリング(および GPG
自体)の使用が中止され、自身のキーリングが維持されています(これは、RPM
がシステムワイドなアプリケーションであり、GPG
公開キーリングはユーザ固有のファイルであるためです)。MySQL
公開キーを RPM
キーリングにインポートする場合は、以下のコマンドを使用してください。
shell>rpm --import <pubkey>
Example: shell>rpm --import mysql_pubkey.asc
MD5 チェックサム
または
GPG
署名が一致しない場合は、まず別のミラーサイトからパッケージをもう一度ダウンロードしてみてください。再度、パッケージの完全性を検証できなかった場合は、そのパッケージの完全名と利用したダウンロードサイトを記載して、電子メールで当社にお知らせください(アドレスは
<webmaster@mysql.com>
または
<build@mysql.com>
)。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.