インストールする MySQL を決定したら、次にバイナリの配布にするかソースの配布にするか決める必要があります。殆どの場合、お客様のプラットフォームに適したものがある場合、バイナリの配布を使用することになります。バイナリの配布は多くの Linux の RPM あるいは Mac OS X または Solaris の PKG パッケージ インストーラなど多くのプラットフォームがネイティブのフォーマットで利用できます。配布は Zip アーカイブあるいは圧縮 tar ファイルで利用できます。
バイナリの配布を選択する理由は以下のようになります。
バイナリの配布は一般的にはソースの配布よりインストールが簡単です。
ユーザー毎の仕様に満足するために、弊社ではいくつかのサーバをバイナリの配布で用意しています。mysqld は最適化したサーバで小規模ながら高速のバイナリです。mysqld-debug はデバッグのサポートでコンパイルしています。
これらのサーバはすべて同じソースの配布でしかも異なる設定オプションでコンパイルされています。すべてのネイティブ MySQL クライアントはどの MySQL バージョンにも接続できます。
環境によっては、MySQL をソースの配布でインストールしたほうが良い場合もあります。
明示のロケーションでの MySQL をインストールが望まれる場合もあります。標準のバイナリの配布はインストールのロケーションにこだわりませんが、MySQL コンポーネントを希望する場所に配置することで柔軟性を更に向上させる必要に駆られる場合があります。
mysqld を標準のバイナリの配布には含まれていない機能を使用した設定を希望される場合があります。機能の可用性を確認するための最も一般的な予備オプションの一覧を以下に示します。
--with-libwrap
--with-named-z-libs
(これはいくつかのバイナリに実行されます)
--with-debug[=full]
mysqld を標準のバイナリの配布に含まれるいくつかの機能を使用しないで設定する場合に使用します。例えば、バイナリは通常すべての文字セットをサポートするようにコンパイルされています。小規模な MySQL サーバを希望される場合、使用する文字セットのみのサポートでコンパイルできます。
特別なコンパイラー (pgcc
など)
あるいはお客様のプロセッサに適したコンパイラーを使用できます。バイナリの配布は同じプロセッサ
ファミリーの様々なプロセッサで動作するオプションにコンパイルされています。
BitKeeper レポジトリの最新のソースを使用して現行のすべての bugfix にアクセスできます。例えば、バグが見つかりそれを MySQL の開発チームに送ると、バグはソースのレポジトリで修正され、そのレポジトリにアクセスできます。バグの修正はリリースが実際に公開されるまでリリースには表示されません。
MySQL の開発に使用された C および C++ コードを読む (修正し) ことができます。これを行うには、ソースの配布を取得する必要があります。ソースコードは常に最適なマニュアルです。
ソースの配布にはバイナリの配布より多くのテスト項目および例があります。