MySQL Instance Manager は数多くのコマンド
オプションをサポートしています。簡単な例として、--help
オプションで、mysqlmanager
を呼び出します。オプションはコマンドラインまたは
Instance Manager
設定ファイルで指定します。Windows
では、Instance Manager
をインストールしたディレクトリのmy.ini
が標準設定ファイルです。Unix
では、/etc/my.cnf
が標準設定ファイルです。異なる設定ファイルを指定するには、Instance
Manager を --defaults-file
オプションで立ち上げてください。
mysqlmanager は次のリストで説明しているオプションをサポートします。パスワード ファイルでエントリを管理するオプションに関しては、項4.4.4. 「Instance Manager のユーザとパスワード管理」 で説明しています。
ヘルプ メッセージを表示し、終了。
新規ユーザをパスワード
ファイルに追加する。--username
オプションで指定する。(MySQL 5.1.12
での追加)
エンジェル プロセス (angel process)
がプロセス ID
に記録するファイル。mysqlmanager
がデーモン
モードで実行になるときのこと。(すなわち、--run-as-service
オプションを与えた場合。)
デフォルトのファイル名は
mysqlmanager.angel.pid
。
--angel-pid-file
オプションを与えない場合、デフォルトのエンジェル
PID ファイルは、PID
ファイルと同じ名前。ただし、PID
ファイルの拡張子は、.angel.pid
の拡張子と置換。(例:
mysqlmanager.pid
は
mysqlmanager.angel.pid
となる。)
(MySQL 5.1.11 での追加)
バインドする IP アドレス。
パスワード ファイルの正当性 (validity) と整合性 (consistency) をチェックする。(MySQL 5.1.12 での追加)
パスワード ファイルからすべてのユーザをドロップする。(MySQL 5.1.12 での追加)
--debug=
debug_options
,
-# debug_options
デバッグ
ログを書き込む。debug_options
文字列は、'd:t:o,
というのが通常。(MySQL 5.1.10 での追加)
file_name
'
MySQL Server
バイナリのパス。このパスは、設定ファイルのサーバ
インスタンス
セクションすべてに使用する。この設定ファイルには
mysqld-path
オプションがない。デフォルトではコンパイル時のパス。これは、MySQL
配布がどのように設定されたかによる。次はその例。--default-mysqld-path=/usr/sbin/mysqld
Instance Manager と MySQL Server のセッティングを任意のファイルから読み込む。Instance Manager による設定変更のすべてがこのファイルに書き込まれる。これを使用するときには、コマンドラインで最初のオプションにし、ファイルは存在している必要がある。
このオプションを使用しない場合、Instance
Manager
は標準の設定ファイルを使用する。Windows
では、Instance Manager
をインストールしたディレクトリの
my.ini
ファイル。Unix では、
/etc/my.cnf
が標準ファイル。
新規ユーザをパスワード
ファイルからドロップする。--username
オプションで指定する。(MySQL 5.1.12
での追加)
パスワード ファイルの既存ユーザ
エントリを変更する。--username
オプションで指定する。(MySQL 5.1.12
での追加)
Windows では、Instance Manager を Windows
のサービスとしてインストールする。サービス名は
MySQL Manager
。
パスワード ファイルのユーザをリストする。(MySQL 5.1.12 に追加)
Instance Manager のログ ファイルのパス。--run-as-service オプションを与えない限り、このオプションの無効。このオプションで指定するファイル名が相対的である場合、ログ ファイルは Instance Manager を立ち上げたディレクトリ下での作成となる。特定のディレクトリで作成できたかどうかを確かめるには、これをフル パスで指す。
--run-as-service
を
--log
なしで与えた場合、ログ
ファイルはデータ ディレクトリの
mysqlmanager.log
になる。
--run-as-service
を与えない場合、ログ
メッセージは標準出力へ行く。ログ
出力を獲得するには、Instance Manager
出力をファイルにリダイレクトする。次はその例。
mysqlmanager > im.log
サーバ インスタンス監視のインターバル
(秒)。デフォルトでは、20 秒。Instance Manager
は監視対象 (ガード)
のインスタンスのそれぞれとの接続を試行するときに、存在していない
MySQL_Instance_Manager
ユーザ
アカウントを使用して、バイタルがあるかどうかをチェックする。接続試行の結果がインスタンスにバイタルがないことを示す場合、Instance
Manager
はインスタンスを再起動する前に、この試行を何度か実行する。
通常、MySQL_Instance_Manager
アカウントは存在しないため、Instance Manager
の接続試行は、監視しているインスタンスから次のようなメッセージをクエリ
ログに生成する。
Access denied for user 'MySQL_Instance_M'@'localhost' » (using password: YES)
適切なサーバ インスタンス
セクションにある nonguarded
オプションが特定のインスタンス監視を無効にする。起動してからインスタンスが動かない場合は、Instance
Manager はそれを再起動しません。SHOW
INSTANCES
などで、インスタンスのステータスを要求しない限り、Instance
Manager
はガードなしのインスタンスとの接続を試行します。
詳細は、項4.4.5. 「MySQL サーバ インスタンス ステータスの監視」を参照してください。
mysqld_safe に準拠するマナーで実行。詳細は、項4.4.3. 「MySQL Instance Manager で MySQL Server の起動」 を参照してください。(MySQL 5.1.12 での追加)
--password=
,
password
-p
password
パスワード
ファイルに、エントリを追加する、また変更するときのパスワードを指定する。これまでの
MySQL
プログラムの--password
/-P
オプションとは異なり、パスワードは必須です。オプションではありません。(MySQL
5.1.12 での追加)
Instance Manager
がユーザとパスワードを探すファイルの名前。Windows
では、 Instance Manager
をインストールしたディレクトリの
mysqlmanager.passwd
がデフォルト。Unix
では、/etc/mysqlmanager.passwd
がデフォルト ファイル。
プロセス ID ファイル。Windows では Instance
Manager をインストールしたディレクトリの
mysqlmanager.pid
ファイルがデフォルト。Unix では、データ
ディレクトリの
mysqlmanager.pid
がデフォルト。
クライアントからのTCP/IP 接続に使用するポート番号。デフォルトのポート番号は、IANA 割り当ての 2273。
現在のデフォルトを出力し、終了。このオプションを使用するときは、コマンドラインの最初に置く。
パスワード ファイルへのエントリを準備し、標準出力を表示し、終了する。Instance Manager の出力をファイルへリダイレクトして、そのファイルに保存できる。
MySQL 5.1.12 前のこのオプションの旧称は
--passwd
である。
Windows 環境で、Windows サービスとしての
Instance Manager を取り除く。これは、Instance
Manager が以前に --install
オプションで稼動していたことを前提とする。
Unix 環境で、デーモン化して、エンジェル プロセスを開始する。エンジェル プロセスは Instance Manager を監視し、クラッシュしたときに、再起動する。エンジェル プロセス自体はシンプルで、クラッシュすることはあまりない。
Unix
環境で、着信する接続に使用するソケット
ファイル。デフォルトは
/tmp/mysqlmanager.sock
。このオプションは Windows では無意味。
Windows で、Instance Manager をスタンド アローン型として稼動するときに使用する。これを指定するときは、Instance Manager をコマンドラインから立ち上げる。
Unix 環境で、mysqlmanager
コマンドを起動実行するときに使用するシステム
アカウントのユーザ名。このオプションは警告を出すが、root
または名前をつけたユーザで
mysqlmanager を立ち上げる場合
(有効なユーザ ID に変更する)
を除いて、効果がない。mysqld
サーバを実行するときと同じアカウントを使用している場合に、mysqlmanager
を組み込むことを推奨。(ここの
「ユーザ」 とは、システム
ログインのときのアカウントのことで、権限テーブルの
MySQL ユーザのことではない。)
--username=
,
user_name
-u
user_name
パスワード ファイルに追加または変更するエントリのユーザ名を指定する。(MySQL 5.1.12 に追加)
バージョン情報を表示して、終了する。
着信 (incoming) 接続でのアクティビティを閉じる前に待機する秒数。デフォルトでは 28800 秒 (8 時間)。
MySQL 5.1.7 で追加した。以前は、このタイムアウトは 30 秒で、変更不可だった。