ガードしているサーバ
インスタンスのステータスを監視では、MySQL_Instance_Manager@localhost
というユーザ アカウントで、MySQL_Instance_Manager@localhost
というパスワードを使用して、MySQL Instance
Manager で接続を試行します。
MySQL Server でこのアカウントを作成する 必要はありません。もともと、存在しないものとして扱われます。Instance Manager では、サーバが操作できる状況にあるかどうかを、サーバの接続できるかどうかで確認し、このアカウントで接続を試行すると、アクセスを拒否し、ログイン エラーを返します。この接続試行はサーバの一般クエリ ログで記録に記録されます。詳細は 項4.11.3. 「一般クエリ ログ」 を参照してください。
SHOW INSTANCES
または SHOW
INSTANCE STATUS
コマンドを使用すると、
ガードがないサーバ
インスタンスへの接続試行がInstance Manager
で行われます。これは、ガードしていないインスタンスでのみ行うステータス監視です。
サーバ インスタンスが起動に失敗すると、その状態が Instance Manager へ送信られ、それを認識します。インスタンスが起動した後に、クラッシュするという場合は、Instance Manager は、インスタンス の親プロセスであるため、そのサイン (signal) を受信します。
MySQL 5.1.12 から、Instance Manager でインスタンス ステータスを追跡するようになり、どのコマンドをそれぞれのインスタンスに使用できるかを決定します。たとえば、インスタンスの設定を変更するコマンドは、インスタンスがオフラインのときだけ使用可能です。
次のテーブルは、インスタンスのステータスの説明です。ガードしているインスタンスには、どのステータスも該当します。ガードしていないインスタンスは、オンラインまたはオフラインの状態です。スタータス情報は、SHOW
INSTANCES
または SHOW INSTANCE
STATUS
コマンドで、status
カラムに表示されます。
状態 | 説明 |
offline |
未起動、未稼働 |
starting |
起動中 (初期化)。ガードなしの場合は、直接オフラインからオンラインになる。 |
stopping |
停止中。ガードなしの場合は、直接オフラインからオンラインになる。起動に失敗すればオフラインのまま。 |
online |
起動。稼動中。 |
failed |
クラッシュしたために、オフラインで Instance Manager が再起動中。またはサーバがまったく起動せず、Instance Manager での再起動が試行中の状態。ガードなしのサーバにこの状態は発生しない。 |
crashed |
Instance Manager が接続を試行したが、起動できない。(しばらくしてから、Instance Manager による接続試行が開始される。) ガードなしのサーバにこの状態は発生しない。 |
abandoned |
Instance Manager
で起動できず、指示があるまで接続試行しない。Instance
Manager に再開を指示するには、STOP
INSTANCE
でオフラインにして、それから
START INSTANCE
を指示する。設定変更 (configuration)
が必要な場合には、サーバをオフラインにしてから、作業を行う。(Instance
Manager
ではサーバがオフラインのときにだけ、設定変更のコマンドを使用できる。)
ガードなしのサーバにこの状態は発生しない。 |