Microsoft Word と Microsoft Excel で、Connector/ODBC を使って MySQL データベースの情報にアクセスすることができます。Microsoft Word 内で、これはメール合成や、テーブルやデータがレポートに含まれるようにするのに、最も役立つ機能です。Microsoft Excel 内で、MySQL サーバ上でクエリを実行したり、データを Excel Worksheet に直接インポートして、データをロウやカラムの形式で表示することができます。
双方のアプリケーションで、データのアクセスとアプリケーションへのインポートには、ODBC ソースを介してクエリを実行することのできる Microsoft Query が使用されます。Microsoft Query を使用して、実行する SQL 文、テーブルの選択、フィールド、選択基準、ソートの順序を作成します。例えば、項24.1.3. 「Connector/ODBC の構成」 にある DSN サンプルを使用して、World テスト データベースにあるテーブルの情報を Excel のスプレッドシートにインサートするには :
新規の Worksheet を作成。
Data
メニューから、Import
External Data
を選択し、さらに
New Database Query
を選択。
Microsoft Query が起動。まず、既存の Data Source Name を選択してデータソースを選ぶ。
Query Wizard
内で、インポートしたいカラムを選択する。DSN
を介して構成され、ユーザが利用できるテーブルのリストが左側に、クエリに追加されるカラムが右側に表示される。選んだカラムは、SELECT
クエリの最初のセクションにあるものに相当する。Next
をクリックして続行。
Filter Data
ダイアログを使用して、クエリ (
WHERE
条項に相当 )
から行をフィルターにかけることができる。Next
をクリックして続行。
データのソート順序を選択 ( 任意 ) 。これは
SQL クエリでの ORDER BY
条項の使用に相当する。最大 3
つのフィールドを選び、クエリから戻された情報をソートすることができる。Next
をクリックして続行。
クエリの移動先を選択。データの返送先に Microsoft Excel を選び、データをインサートしたい部分のワークシートやセルを選択することができ、Microsoft Query 内でクエリと結果の閲覧を続け、SQL クエリとさらなるフィルタを編集、戻された情報をソートすることができる。または、クエリから OLAP Cube を作成し、それを Microsoft Excel 内で直接使用することも可能。Finish をクリックする。
同じプロセスで、Word ドキュメントにデータをインポートすることができ、その場合データはテーブル形式でインサートされます。これは、メール合成に ( その場合は Word テーブルからフィールド データが読み取られる ) に使用したり、もしくはレポートや他のドキュメントにデータおよび報告を含めたい場合に使用することができます。