MySQLのプラグ可能ストレージエンジンアーキテクチャは、特殊なアプリケーションコーディングを必要とせずに、データベースのプロが専門のストレージエンジンを選択する事を可能にします。 MySQLサーバアーキテクチャは、一貫した簡単なアプリケーションモデルとAPIを供給する事によって、アプリケーションプログラマとDBAを、ストレージレベルでの下位レベルの詳細な実装から切り離します。それにより、別々のストレージエンジン間で別々の機能があったとしても、アプリケーションはそれらの違いから守られるのです。
MySQLプラガブルストレージエンジンアーキテクチャは 図 13.1. 「プラガブルストレージエンジンを利用したMySQLアーキテクチャ」で紹介しています。
プラガブルストレージエンジンアーキテクチャは、全てのストレージエンジンに横断的に共通する標準的な管理とサポートサービスのセットを提供します。ストレージエンジン自体は、物理的サーバレベルで管理されている基礎データに直接働きかけるデータベースサーバのコンポネントです。
この効果的なモジュール式のアーキテクチャは、特殊なアプリケーションニーズ — データウェアハウス、トランザクションプロセス、またはハイアベイラビリティなど— をターゲットとする人達に甚大な利益をもたらします。
アプリケーションプログラマとDBAは、ストレージエンジンの上位にある接続APIとサービスレイヤを通してMySQLデータベースと対話します。もしアプリケーションの変更が、下位のストレージエンジンの変更を必要とするような要求を引き起こしたり、新しい要求に対応するために複数のストレージエンジンが追加されたりしても、コーディングやプロセスの変更は特に必要ありません。MySQLサーバアーキテクチャは、ストレージエンジン全体に適応する一貫した使いやすいAPIによって、ストレージエンジンの複雑さからアプリケーションを守ります。