MySQL を Mac OS X 10.3.x (「Panther」) あるいは新バージョンに、バイナリの tarball ディストリビューションではなく Mac OS X バイナリ パッケージを PKG フォーマットでインストールします。Mac OS X の旧バージョン (例えば 10.1.x or 10.2.x) はこのパッケージではサポートされて いません。
パッケージはディスク画像 (.dmg
)
ファイルにあります。そのファイルはファインダーにあるアイコンをダブルクリックして最初にインストールする必要があります。次に画像をインストールしてそのコンテンツを表示します。
MySQL を取得するには、項2.1.3. 「MySQL の取得方法」 を参照してください。
注:インストールを始める前に、動作中のすべての MySQL サーバインスタンスを MySQL 管理アプリケーション (Mac OS X サーバ用) あるいはコマンドラインの mysqladmin shutdown でシャットダウンする必要があります。
MySQL PKG ファイルを実際にインストールするには、パッケージのアイコンをダブルクリックします。これで Mac OS X パッケージ インストーラーが起動し、MySQL のインストールを案内します。
Mac OS X パッケージ インストーラーにバグがある場合、宛先ディスク選択ダイアログにエラーメッセージが表示されます。
You cannot install this software on this disk. (null)
エラーが発生したら、Go Back
ボタンを 1
回クリックして前の画面に戻ります。次に
Continue
をクリックして宛先ディスク選択にもう一度進み、宛先ディスクを選択します。弊社ではこのバグを
Apple
社に連絡してこの問題の調査を依頼しています。
MySQL 用 Mac OS X PKG が
/usr/local/mysql-
にインストールされると symbolic
link、VERSION
/usr/local/mysql
もインストールされ、新しいロケーションをポイントします。/usr/local/mysql
の名前のディレクトリがあると、最初に
/usr/local/mysql.bak
に名前が変わります。さらに、インストーラは
mysql
データベースで
mysql_install_db
を実行して許諾テーブルを作成します。
インストールのレイアウトは tar
ファイルのバイナリ
ディストリビューションに類似しています。すべての
MySQL バイナリは /usr/local/mysql/bin
にあります。MySQL のソケット
ファイルはデフォルトで
/tmp/mysql.sock
として作成されます。項2.1.5. 「インストールのレイアウト」
参照。
MySQL インストールには mysql
名の Mac
OS X
ユーザーアカウントが必要です。この名前のユーザーアカウントは
Mac OS X 10.2
およびそれ以降ではデフォルトで終了します。
Mac OS X サーバを使用している場合は、MySQL のバージョンのどれかをインストールする必要があります。以下の表には Mac OS X サーバのバージョンごとの MySQL を示しています。
Mac OS X サーバのバージョン | MySQL バージョン |
10.2-10.2.2 | 3.23.51 |
10.2.3-10.2.6 | 3.23.53 |
10.3 | 4.0.14 |
10.3.2 | 4.0.16 |
10.4.0 | 4.1.10a |
本マニュアルのこの項では公式な MySQL Mac OS X PKG のインストールについてのみ説明します。MySQL をインストールするには Apple 社のヘルプ情報を必ず読んでください。「Help View」 のアプリケーションを実行し、「Mac OS X サーバ」 のヘルプを選択し、「MySQL,」 を探して 「MySQL のインストール」 の表題の項目を読みます。
http://www.entropy.ch から既に Mac OS X 用の Marc Liyanage の My SQL パッケージを使用している場合、そのページで提供しているバイナリのインストール レイアウトを使用したパッケージ用の更新情報に従ってください。
Marc の 3.23.x バージョンあるいは MySQL の Mac OS X サーバ バージンから公式の MySQL PKG にアップグレードする際には、既存の MySQL 権限テーブルも現在のフォーマットに変換する必要があります。現在のフォーマットにはセキュリティの権限が追加されています。項4.5.4. 「mysql_upgrade — MySQL アップグレードのテーブル チェック」 参照。
MySQL をシステムの起動時に起動したい場合には、MySQL の起動アイテムもインストールする必要があります。それは個別のインストール パッケージで Mac OS X のインストール ディスク画像の一部をなすのもです。MySQLStartupItem.pkg アイコンをクリックするだけで、それをインストールするには説明の手順に従います。起動アイテムは一度だけインストールします。MySQL パッケージを後でインストールするたびにインストールする必要はありません。
MySQL の起動アイテムは
/Library/StartupItems/MySQLCOM
にあります。.(MySQL 4.1.2
以前では、そのロケーションは
/Library/StartupItems/MySQL
でしたが、Mac OS X サーバでインストールされた
MySQL
起動アイテムと衝突していました。)起動アイテムをインストールすると変数
MYSQLCOM=-YES-
がシステムの設定ファイル
/etc/hostconfig
に追加されます。MySQL
の自動的な起動を無効にするには、この変数を単純に
MYSQLCOM=-NO-
に変更するだけです。
Mac OS X サーバでは、デフォルトの MySQL
インストールが /etc/hostconfig
ファイルにある変数 MYSQ
を使用します。MySQL AB
起動アイテムのインストーラで この変数を
MYSQL=-NO-
に設定すると無効にします。これによって MySQL AB
の起動アイテムによる MYSQLCOM
変数との衝突を避けられます。しかし、それによって動作中の
MySQL
サーバをシャットダウンすることはありません。それはご自身で行ってください。
インストールしたら、端末ウインドウで以下のコマンドを実行することで MySQL を起動できます。このタスクを実行するには管理者権限が必要です。
起動アイテムをインストールしたら、このコマンドを使用します。
shell>sudo /Library/StartupItems/MySQLCOM/MySQLCOM start
(Enter your password, if necessary)
(Press Control-D or enter "exit" to exit the shell)
起動アイテムを使用しない場合には、以下のコマンド シーケンスを入力します。
shell>cd /usr/local/mysql
shell>sudo ./bin/mysqld_safe
(Enter your password, if necessary)
(Press Control-Z)
shell>bg
(Press Control-D or enter "exit" to exit the shell)
MySQL サーバに、例えば
/usr/local/mysql/bin/mysql
を実行すると接続できます。
注:MySQL のグラント テーブルのアカウントには最初はパスワードがありません。サーバの起動後に 項2.10. 「インストール後の設定とテスト」 の説明に従ってパスワードをアカウントに設定する必要があります。
shell のリソース ファイルに別名を追加するとコマンドラインの mysql および mysqladmin などのよく使用するプログラムに容易にアクセスできます。bash の構文は以下のようになります。
alias mysql=/usr/local/mysql/bin/mysql alias mysqladmin=/usr/local/mysql/bin/mysqladmin
tcsh には、以下を使用します。
alias mysql /usr/local/mysql/bin/mysql alias mysqladmin /usr/local/mysql/bin/mysqladmin
/usr/local/mysql/bin
to your
PATH
環境変数を追加すると更によくなります。例えば、shell
がbash の場合には以下の行を
$HOME/.bashrc
ファイルに追加します。
PATH=${PATH}:/usr/local/mysql/bin
shell がtcsh の場合には以下の行を
$HOME/.tcshrc
ファイルに追加します。
setenv PATH ${PATH}:/usr/local/mysql/bin
.bashrc
あるいは
.tcshrc
ファイルがホーム
ディレクトリにない場合には、それをテキスト
エディタで作成します。
既存のインストールのアップグレードの際、新しい MySQL PKG をインストールしても古いインストールのディレクトリは削除されません。残念ながら、Mac OS X のインストーラは以前インストールしたパッケージの適切なアップグレードに必要な機能をまだ提供していません。
既存のデータベースを新しいインストールで使用するには、古いデータ
ディレクトリのコンテンツを新しいデータ
ディレクトリにコピーする必要があります。このコピーを行う時には新旧のサーバが動作していないことを確認します。古いインストレーションからの
MySQL データベース
ファイルのコピーが終了して新しいサーバの起動が完了したら、ディスク
スペースを空けるために古いインストレーションを削除します。さらに、/Library/Receipts/mysql-
にある古いバージョンのパッケージを入れたディレクトリの削除する必要があります。
VERSION
.pkg