MySQL Cluster の利点の 1 つは通常のハードウェアで動作し、すべての生きたデータ ストレージは in-memory で行われるので、大容量の RAM 以外にこの点に関し特別な仕様を必要としないということです。(これはディスク データ テーブルには適用されません。— この点に関する詳細は 項14.11. 「MySQL Cluster ディスク データ ストレージ」 を参照してください。)当然のことながら、マルチの高速 CPU はパフォーマンスを強化します。他のクラスタ プロセスで必要なメモリは比較的小さくて済みます。
クラスタに必要なソフトウェア要件もまた穏やかなものです。MySQL Cluster をサポートするホストのオペレーティング システムには特別なモジュール、サービス、アプリケーション、あるいは設定の必要はありません。サポートしているオペレーティング システムには、標準のインストールで十分です。MySQL のソフトウェア要件は簡素です。今必要なものはクラスタをサポートした量産用の SQL 5.1 のリリースだけです。単にクラスタに使用するためにだけにお客様ご自身で MySQL をコンパイルする必要はありません。この手引書では、MySQL ソフトウェア ダウンロード ページ http://dev.mysql.com/downloads/ で入手可能なお客様のオペレーティング システムに適したサーバー バイナリを使用しているものとしてこの説明を続けます。
ノード間通信には、クラスタは TCP/IP ネットワークを標準のトポロジでサポートしており、各ホストに必要な最低条件は標準の 100 Mbps Ethernet カード、それにクラスタ全体の接続を提供するスイッチ、ハブ、あるいはルータです。弊社では以下の理由により MySQL Cluster が非クラスタ マシンを共有していない個別のサブネットで実行されることを強くお勧めします。
セキュリティ:クラスタ ノード間の通信は暗号化あるいはシールドされていません。MySQL Cluster 内での伝送保護の唯一の方法はお客様のクラスタを保護されたネットワークで運用することです。MySQL Cluster をウェブ アプリケーションに使用する場合には、クラスタは必ずファイアウォールの内側に常駐させ、ネットワークの のDe-Militarized (DMZ) ゾーンあるいはそのような場所に常駐させないでください。
効率:MySQL Cluster をプライベートあるいは保護されたネットワークに設定することでクラスタのホスト間の帯域を排他的に使用できます。個別のスイッチを MySQL Cluster の使用することでクラスタのデータへの無許可のアクセスから保護するだけでなく、ネットワーク上の他のコンピュータ間の伝送による干渉からクラスタ ノードをシールドできます。信頼性を向上させるには、デュアルのスイッチおよびデュアルのカードを使用して一極集中型不具合 (シングル ポイントのファイリュア) からネットワークを守ることがでます。多くのデバイス ドライバがそのような通信リンクのフェールオーバーをサポートしています。
MySQL Cluster に高速のスケーラブル コヒーラント インターフェース (SCI) を使用することもできます。これは必要条件ではありません。このプロトコルおよびその MYSQL Cluster での使用方法については 項14.12. 「MySQL Cluster での高速インターコネクトを使用する」 を参照してください。