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この項では mysql/bin
ディレクトリにある MySQL Cluster のユーティリティ
プログラムについて説明します。これらのすべて—
ndb_size.pl
および
ndb_error_reporter
を除く—はスタンドアロンのバイナリでシステム
シェルから使用でき、MySQL サーバー (MySQL
サーバーをクラスタに接続する必要もなし)
に接続する必要はありません。
これらのユーティリティは NDB
API
を使用したお客様のアプリケーションの記述する際の例として使用できます。これらのプログラムのソースコードは
MySQL5.1 ツリーの
storage/ndb/tools
ディレクトリにあります
(項2.9. 「ソースのディストリビューションを使用した MySQL
のインストール」
参照)。NDB
API
はこのマニュアルでは説明していません。この API
に関する情報は
NDB
API
Guide を参照してください。
すべてのNDB
ユーティリティが簡単な説明とともにここに掲載しています。
ndb_config:クラスタ設定オプション値を取り出します。
ndb_delete_all:所定のテーブルからすべての行を削除します。
ndb_desc:NDB
テーブルのすべてのプロパティのリストです。
ndb_drop_index:NDB
テーブルから指定したインデックスを削除します。
ndb_drop_table:NDB
テーブルを削除します。
ndb_error_reporter:クラスタの問題を分析する情報を集めるために使用します。
ndb_mgm:これは 項14.7.2. 「マネジメント クライアントのコマンド」 で説明したMySQL Cluster のマネジメント クライアントです。
ndb_print_backup_file:クラスタのバックアップ ファイルから取得した分析情報をプリントします。
ndb_print_schema_file:クラスタ スキーマ ファイルから取得したの分析情報をプリントします。
ndb_print_sys_file:クラスタ システム ファイルから取得した分析情報をプリントします。
ndb_restore:バックアップからクラスタを復旧するために使用されるユーティリティです。詳細については、項14.8.3. 「クラスタのバックアップの復旧方法」 をご参照してください。
ndb_select_all:NDB
テーブルのすべての行をプリントします。
ndb_select_count:1 つ以上の
NDB
テーブルの行番号を取得します。
ndb_show_tables:クラスタのすべての
NDB
テーブルを表示します。
ndb_size.pl:所定の非クラスタ
データベースのすべてのテーブルを調べ、NDB
ストレージ
エンジンを使用するために変換された時に必要なそれぞれのストレージの容量を計算します。
ndb_waiter:マネジメント
クライアントのコマンド ALL
STATUS
を同じような方法でクラスタのデータ
ノードの状態をレポートします。
これらのユーティリティの多くは機能するためにはクラスタのマネジメント
サーバーの接続する必要があります。その例外は
ndb_size.pl
(以下参照)、およびクラスタのデータ ノード
ファイルシステムにアクセスしよってデータノードのホストで動作する必要のある以下のユーティリティです。
ndb_print_backup_file
ndb_print_schema_file
ndb_print_sys_file
ndb_size.pl
は Perl
スクリプトでこれもまたシェルで使用されます。しかし、それは
MySQL アプリケーションですので MySQL
サーバーに接続できることが必要です。このスクリプトを使用する際の要件については、項14.9.13. 「ndb_size.pl — NDBCluster サイズ仕様エスティメーター」
を参照してください。
ndb_error_reporter もまた Perl スクリプトです。それはクラスタのデータノードおよびマネジメント ノード ログをバグ レポートと一緒に tarball に集めるために使用します。ノートのファイルシステムに遠隔でアクセスするために ssh あるいは scp を使用できます。
これらのユーティリティ (ndb_mgm および ndb_restore を除く) のそれぞれに関する情報は次項以降で説明します。
注:これらのすべてのユーティリティ (ndb_size.pl および ndb_config を除く) は 項14.6.5. 「MySQL Cluster プロセスのコマンド オプション」 で説明したオプションを使用できます。各ユーティリティプログラムに特定のその他のオプションはそれぞれのプログラム一覧表で説明しています。
これらのオプションを使用する順番は一般的にはそれほど重要ではありません。例えば、これらのすべてのコマンドはすべての同じ出力をもたらします。
ndb_desc -c localhost fish -d test
ndb_desc fish -c localhost -d test
ndb_desc -d test fish -c localhost